【日光】新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日光の夏の風物詩「2020日光夏の花火」(市今市納涼祭実行委員会主催)が中止されることが13日までに決まった。感染の終息が見通せず、準備が間に合わないことなどから苦渋の決断を迫られた格好だ。70年近く続く伝統行事で、中止は初めてという。

 約5千発の花火が夜空を彩る「夏の花火」は例年、8月の第1土曜日に行われる。市内外から約4万5千人が集まる一大イベントで、開催に合わせて特別運行されるSL「大樹(たいじゅ)」と花火の競演も見どころとなっている。

 69回目を迎える予定だった今夏は当初、東京五輪・パラリンピック開催を踏まえ、時期をずらす方向で検討されるはずだった。しかし新型コロナ感染拡大により、関係団体などが集まる実行委員会も開催できない状況となっている。協賛金募集などの準備が間に合わないことから、今月上旬、関係者で中止を決めた。

 実行委員長の西岡一明(にしおかかずあき)さん(66)は取材に対し「皆さんの元気の源となるイベントだが、今回はやむを得ず中止とした。来年こそはやれるよう終息を願っている」と話した。