ノートを黒板代わりにした授業の動画をスマホに収め、配信を始めた鬼怒川小の教諭

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、栃木県日光市内の小中学校で再休校が始まった13日、鬼怒川小は独自の対応として5年生向けに動画の配信授業を始めた。同校の家庭限定で見ることができる5~10分程度の非公開動画で、保護者のスマートフォンなどを使って自主的に学習してもらう。合わせて教員らにテレワークを導入した。在宅勤務で感染拡大防止に努める。

 配信授業はまず5年生15人を対象にスタート。担任の児山徳幸(こやまとくゆき)教諭(46)が「長期の休み期間も、いつでも学習できるように」と考えた。黒板の代わりにノートで“授業”を進める。

 初日は4年生の復習として分数の足し算、引き算を約10分にまとめ、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」にアップ。武田幸雄(たけださちお)校長が内容を確認後、メール配信システムを介して、保護者にサイトの限定URLを伝えた。

 休校期間の24日まで算数や社会などを1日1本は配信する予定。児童90人の全家庭がスマホを利用しているといい、武田校長は「保護者の反応を見た上で、全学年での実施や教科の拡大に取り組みたい」と話す。

 同校はスマホなどで利用できる家庭学習サービス「eライブラリ」も導入している。3年生以上が使い方を学んでおり、配信授業と共に学習の場を提供する。

 テレワークは知事からの不要不急の外出自粛要請と地元が観光地・鬼怒川温泉という環境を踏まえ、武田校長が実施を決めた。厚生労働省の指針を教員らに説明した上で、個人情報などを扱わない教材研究や担当係の書類作りを13日から在宅でもできるようにした。

 毎日学校に出向く武田校長が在宅勤務の予定や勤務の開始・終了時間、勤務内容を把握する。武田校長は「教職員も密閉、密集、密接を避け、健康を第一に考えた」と話した。