通行人がほとんどいなくなった改札前=11日午前11時23分、JR宇都宮駅

ろまんちっく村の屋外施設で遊ぶ子どもたち=11日午後、宇都宮市新里町

通行人がほとんどいなくなった改札前=11日午前11時23分、JR宇都宮駅 ろまんちっく村の屋外施設で遊ぶ子どもたち=11日午後、宇都宮市新里町

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、福田富一(ふくだとみかず)知事が県内全域での外出自粛を求めてから最初の土曜日となった11日、栃木県内のレジャー、商業施設などは、先週末よりもさらに客足が遠のいた。各施設は「安全を考えるとやむを得ない」と理解を示す一方、突然の外出自粛要請を知らない県民もおり、「もっと広く発信してほしい」と要望した。

 11日午前、JR宇都宮駅。改札前の売店のシャッターは閉まり、通行人の足音だけが響いた。駅構内にある宇都宮市観光案内所の職員は「通行人の数は通常の1割に満たないと思う。こんなに人が少ないのは初めて」と嘆く。

 温泉など一部の施設で11日から臨時休業となった宇都宮市新里町の「道の駅うつのみやろまんちっく村」では、例年の半分ほどの客入りに。田代賢一(たしろけんいち)総支配人は「終息しないと先には進めない。今は我慢の時期」と語る。

 犬の散歩で訪れた同市内の契約社員女性(42)は「要請を知らなかった。知っていれば来なかったと思う」と驚き、「要請の内容や会見時間など防災メールなどを使って、もっと発信してほしい」と注文した。

 13日からの臨時休園が決まっている「あしかがフラワーパーク」(足利市迫間(はさま)町)の担当者は「例年に比べはるかに少ない」とするが、「早期の終息を目指すなら、(要請は)当然だと思う」と受け止める。那須ハイランドパーク(那須町高久乙)も、入園者数が先週末よりもさらに減った。

 東武宇都宮百貨店の担当者は「政府の緊急事態宣言発令以降、お客さまの動きが慎重になったが、本日はさらに慎重になっている」と話す。午前中に食料品売り場で人手があったものの、衣料品などの客足が鈍かったという。

 4月上旬から宿泊施設の休業が相次いでいる日光市鬼怒川地区。関係者によると、休業はさらに増える見込みという。同所で旅館を営む社長(57)は「これまでも大きな打撃を受けているが、今回の外出自粛要請は、さらに追い打ちとなる」とこぼした。