足利銀行は2013年10月、新たなカードローン「モシカ」の取り扱いを始めた。使い道が限定されず、無担保で10万~500万円を借りられる。金利は借り手の信用力に応じて年5・8~14・8%。モシカを含むカードローン全体の貸出残高は13年度の188億円以降、毎年20%台で伸び、16年度は343億円に達した。

 金利が比較的高い銀行カードローンは利ざやを稼げるため、残高が全国的に増えている。消費者金融など貸金業者は総量規制が導入され、過剰融資抑制のため債務者の年収の3分の1までしか融資できないが、銀行は適用外で、銀行カードローンが多重債務を助長していると問題視されている。

 このため全国銀行協会(全銀協)は3月、「健全な消費者金融市場の形成に向けた審査態勢等の整備」を盛り込んだ銀行カードローンに関する申し合わせを公表した。強制力はないが、各銀行は審査の厳格化を進めている。

 足銀も、モシカで借入額にかかわらず不要としていた所得証明書に関し、50万円を超える場合は提出を義務付けるようにした。

 栃木銀行は3年前から借入額100万円超に対し年収証明書を義務付けたが、「とちぎんスマートネクスト」など5商品に関し5月からは50万円超に引き下げ、厳しくした。担当者は「全銀協の申し合わせに対応した」と説明する。