県は10日、新型コロナウイルスの感染者のうち、無症状者や軽症者が療養するための施設を確保するため、施設の提供に協力できる県内宿泊施設の募集を始めた。借り上げ費用は調整中で、1棟単位での提供を条件とする。第1次募集として16日まで受け付ける。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は10日の記者会見で「ホテルや旅館、研修施設、企業の寮などが考えられる。県としてはあらゆる可能性を探っていきたい」と述べた。

 医療スタッフは県が確保し、施設を管理する事業者と県が協力して運営する。協力できる事業者は県ホームページから必要ファイルをダウンロードし、施設の棟数や収容客数、提供可能開始時期などを記載して、県保健福祉部医療政策課にメールで申し込む。

 今後、感染者が急速に増えた場合、医療機関では重症者の処置が優先されるため、無症状者や軽症者は宿泊施設や自宅での療養が求められる。県は宿泊施設での受け入れに向けて準備を進めており、福田知事は県有施設の利用についても「すぐにでも対応が可能になるかもしれない」と前向きな考えを示した。