新型コロナウイルス感染拡大を受けて福田富一(ふくだとみかず)知事が不要不急の外出自粛を呼び掛ける中、東京などの緊急事態宣言対象地域に近い県南市町は警戒をさらに強めている。小山市は10日、感染予防のため市内の保育施設での子どもの受け入れを縮小するよう求めることを決め、各施設に通知した。野木町は13日以降、広報車で町民に外出自粛を呼び掛ける予定だ。

 小山市が保育縮小に関する通知を出したのは、保育園、認定こども園、幼稚園など計51カ所。各施設を通し、保護者に対して可能な限り家庭で保育するよう協力を求める。縮小期間は24日までだが、状況によって延長する可能性もあるという。

 大久保寿夫(おおくぼとしお)市長は取材に対し「知事の一歩踏み込んだ要請を受け、保護者の皆さんのご協力をお願いする」と理解を求めた。保育料や副食費は休んだ日数に応じて返金する。

 野木町は知事の要請に先立ち、9日から自治会の回覧を通して町民に不要不急の外出を控えるよう要請した。県内で感染者が増加し、隣接する茨城県古河市でもすでに7人の感染者が報告されていることから、真瀬宏子(ませひろこ)町長は「用心しなければならないと考えた」と言う。散歩や生活必需品の買い物などは制限しないとしている。

 2015年の国勢調査によると、緊急事態宣言の対象となった東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県への通勤・通学者は小山市では人口の4%に当たる約7千人、野木町では10%の約2700人に上る。