在宅勤務している真壁さん。「人との接触は99%減った」と語る=10日午後、小山市

 新型コロナウイルスの感染者急増に伴う国の緊急事態宣言を受け、本県在住の都内通勤者の間で、在宅勤務や時差出勤などの動きが加速している。「人との接触が確実に減った」と実感する声がある一方で、「いつまで続くのか」と戸惑いも。宣言の対象となった東京など首都圏1都3県への通勤・通学者は約3万2千人に上る。JR東日本によると、外出自粛要請などを受けてJR宇都宮駅の利用客は半減しているという。

 「家族を思えば、より感染リスクの低い働き方を選びたい」。都内の大手電機メーカーに勤務する宇都宮市本丸町、内田昭大(うちだあきひろ)さん(36)は3月末から、妻子と4人暮らしの自宅で在宅勤務している。パソコンの起動と同時に始業となり、チャット機能を活用して同僚と打ち合わせもこなす。「感染症が終息に向かうまで東京は行きたくない」と不安をにじませた。

 都内の外資系金融機関で働く小山市、真壁愛(まかべあい)さん(27)は2月中旬から在宅勤務中。満員電車での通勤がなくなった上、普段の外出も控えているといい、人との接触は「99%減った」と話す。一方で「仕事とプライベートの境目が曖昧になり、気持ちの切り替えが難しい」と懸念も口にした。

 2015年の国勢調査によると、本県から緊急事態宣言対象地域への通勤・通学者は、都内が1万7269人と最も多い。埼玉1万1952人、神奈川1770人、千葉1196人と続く。JR東日本によると、外出の自粛要請を受けて3月30日~4月5日のJR宇都宮駅利用客は前年比で47%減った。

 「事務処理などで出社せざるを得ない」と話すのは、小山市城東3丁目、会社員男性(36)。午前9時の始業時刻を同10時に遅らせるなど時差出勤を取り入れているが、「仕事とはいえ都内へ行くと大きな声では言えない」と肩身の狭さを吐露し、「早く終息してほしい」とため息をついた。