県と宇都宮市は9日、新型コロナウイルスの感染者を県内で新たに計5人確認したと発表した。宇都宮市、鹿沼市、栃木市、那須塩原市の30~70代の男女。いずれも重症化していない。県内で確認された感染者数は計31人となり、感染源が不明なケースも明らかになった。

 宇都宮市の60代と30代の女性2人は、同市が8日に感染を公表した30代女性と同居する母と妹で、同日に陽性となった。3人は3月28日~4月7日に一緒に過ごしていた。母は6日に37・1度の発熱と寒気があり、濃厚接触者はいない。妹は3月28日~4月3日のうち5日間、マスクを着けて同市内の職場に出勤し、3日の勤務中に頭痛や発熱があった。6日に同市内の楽器教室に通っており、この教室の男性指導者1人が濃厚接触者となった。

 鹿沼市の40代男性は3月26、27日、県内の複数事業所を訪問し、4月1日に38度台の発熱などがあった。3~8日は、同市内の事業所に出勤して複数の県内事業所を訪れたほか、県外のホテルで約10人規模の会食をしていた。9日に陽性と判明し、濃厚接触者は現時点で妻と子の2人。県は同僚なども調べている。

 栃木市の70代男性は3月28日に頭痛などがあり、那須塩原市の70代女性は1~6日にせきや倦怠(けんたい)感があった。いずれも9日に陽性と判明した。県は濃厚接触者などを調査中で、県北健康福祉センター管内での感染確認は初めてとなった。

 一方、7、8日に感染が判明した県内20、24、25例目の10~20代の男女3人について県は、25例目の佐野市内に住む20代男性が感染の端緒との見方を示した上で、この男性の感染経路を「現在の調査では不明」とした。

 県内の感染者が30人を超え、海老名英治(えびなえいじ)県保健福祉部長は「症状が出てから勤務している人が多い」と指摘。「熱などがある場合は無理をせず、自宅で安静にしていただくことが重要」と呼び掛けた。