定例記者会見に臨む福田知事=9日午後、県庁

 福田富一(ふくだとみかず)知事は9日の定例記者会見で、新型コロナウイルスに感染した軽症者や無症状者らを受け入れる療養施設について「青年の家などの県有施設やホテル、旅館などを検討している」と述べた。今後、県職員10人で「特命班」を組織し、受け入れ先の確保などに当たる。感染拡大防止に向けた週末の対応については「(10日までの)感染者数が大きく伸びれば、自粛要請も視野に入れざるを得ない」とし、状況に応じ県民に外出自粛を呼び掛ける考えを示した。

 軽症者や無症状者らの受け入れ先として検討される公立の若年者向け宿泊研修施設は県内3カ所。ホテル、旅館は県旅館ホテル生活衛生同業組合の意向も踏まえながら検討する。

 これまで検体の検査や患者の追跡調査などに追われていることから、人員を増やして感染拡大防止に向けた態勢を強化する。「特命班」は県対策本部の事務局に配置し、軽症者らの受け入れ先の確保に当たるほか、事務局を構成する総合対策、感染対策など5グループの連携を図る。県内五つの広域健康福祉センターにも新たに県職員10人を派遣する。

 県内では8日、1日最多となる6人の感染が確認されたため、福田知事は県民に対し、引き続き緊急事態宣言の対象7都府県への往来を控えることを求めた。さらに20~30代の感染が目立ってきていることから、若者向けのメッセージ発信も検討するという。

 一方、全国知事会が国に求めた企業の休業補償について、福田知事は「(補償の)スキームができていない段階で休業をお願いするのは、知事として言いにくい」と述べ、知事会の主張を支持した。