窓を開けるなどの対策を取って3日に再開した部活動=真岡中

 県内各地で6月に開催を予定していた県春季大会全18競技の中止を8日に決めた県中体連。新型コロナウイルスの感染拡大に終息のめどが立たず、7都府県に政府の緊急事態宣言が出される中で、生徒たちの安全確保を最優先にした。各競技専門部は判断に理解を示しつつも、全国大会へつながる7月の県中学総体などへの影響を懸念している。

 県中体連は3月下旬、開催中止の方向性を打ち出した上で、県内10地区の会長や競技別などに21ある専門部の部長、競技委員長ら54人へ聞き取り調査を実施。「中止した方がよい」「状況悪化なら中止もやむを得ない」など支持する意見が89%に上った。「実施してあげた方がよい」「可能なら実施した方がよい」という意見は11%だった。

 当初は13日の理事会で最終決定する予定だったが、政府が7日に緊急事態宣言を発令。さらに小山や宇都宮など9市町が休校延長の方針を示したことなども考慮し、理事会の開催自体も中止して前倒しで決めた。

 県中体連は感染拡大防止のため、5月7日の中体連委員会(総会)・専門部会の中止も決定。県中体連や専門部が主催する強化事業の中止期間も6月7日まで延長する。

 前倒しの決断について、星和人(ほしかずひと)会長は「関係者を含めて命を守る手段が取れないことは明らか。地区大会も迫っており、1日でも早く決定を伝えることが必要だと考えた」と説明。7月の県中学総体については「日本中体連や関東中体連と調整しながら、できるだけ早期に判断したい」と述べた。

 春季大会の中止が伝えられた各競技専門部。指導者らは決定を冷静に受け止めつつも、今後の大会開催を不安視する声も聞かれた。

 密閉された施設で行われる屋内競技。バドミントン専門部の北島秀敏(きたじまひでとし)競技委員長(小山城南)は「仕方ない。夏に向けたシード決めの要素はあるが、中止による不都合はそこまで大きくない。何より生徒の安全が優先」と理解を示した。

 春季大会では県予選を兼ねた地区大会も開催されない。サッカー専門部の御子貝和亮(みこがいかずあき)競技委員長(宮の原)は「生徒は(昨年10月の)新人戦以降、大会で戦えていない。かわいそうだ」と心境を吐露する。

 8月上旬に控える全国大会出場を懸けたサッカーの関東大会は本県で開催予定。関係者は昨秋から会場確保などに奔走してきたが「今後の見通しは立たず、会議もできない状況。早く終息してほしい」と不安を口にした。