新型コロナウイルス感染拡大防止の対応策を記した張り紙を準備する従業員=7日午後、宇都宮市

 7都府県に緊急事態宣言が出た7日、東京都や埼玉県など、対象地域に拠点がある県内企業は感染防止策の強化に乗り出した。金融機関は外回りを原則禁止とし、家電量販店やアウトドア専門店は営業時間短縮を決めた。対象地域ではない本県でも、飲食店がテークアウトのみの営業に変更するなど対応が加速している。

 「お客さまと行員の安全確保を最優先に考えた」という足利銀行(松下正直(まつしたまさなお)頭取)は同日、東京都と埼玉県の支店や出張所など24カ所について、取引先の訪問といった外回りなどの外訪活動を原則禁止とした。メールや電話などの代替手段でやりとりし、客と行員の感染リスクを低減させる。窓口業務は、現金の入出金や振り込み、融資の実行などの重要業務を優先する体制をとる。

 栃木銀行(黒本淳之介(くろもとじゅんのすけ)頭取)も同日、東京都と埼玉県の計18店舗で訪問活動の中止と店舗人員の縮小を決めた。来店客の減少が予想されることから、各店舗の勤務人員を従来の3分の2程度にとどめ、勤務を外れた行員は自宅待機とする。

 ホームセンターのカンセキ(宇都宮市)が展開するアウトドア専門店「WILD-1」は8日から、対象地域内の9店舗を含む全国の20店舗で、営業時間を1時間半短縮する。東京都内の1店舗は当面の間、休業する。

 7都府県で約80店を展開する家電量販店のコジマ(同)は9日から、一部店舗を除き、閉店時刻を通常より1~2時間程度早い午後7時にする。また対象地域で店舗が入店するショッピングモールの休館に伴い、7店舗が休業になる。 

 元気寿司(同)も7都府県に展開する43店舗について、店舗ごとに異なる閉店時間を各店ごとに1~3時間ほど短縮し一律午後8時までとする考えで、一部店舗は休業する方向だ。

 宣言の対象地域ではない県内でも、感染防止策を強める動きが出ている。

 奴寿司(やっこずし)(同)は、県内で4店舗を展開する「すし華亭」など計6店舗で、10日から順次、テークアウトのみの営業を決めた。新型コロナウイルスに絡んだ収入減の客に配慮しセットメニューを10%引きとする。宇都宮市の「奴寿司華月」など2店舗は13日から26日までをめどに、営業を休止する。奴寿司は「今は感染拡大を食い止めることが最優先」としている。