カップ麺が並ぶスーパー。緊急事態宣言の発令後も冷静な購買を呼び掛けている=7日午後、宇都宮市鶴田町

 新型コロナウイルスの感染者急増を受けて国が初の緊急事態宣言を発令した7日、県内のスーパーやホームセンターからは、危機意識の高まりによる買い占めを警戒する声が上がった。パスタや冷凍食品など長期保存できる食品や、日用品の需要増も見込まれるが、店側は「いつも通りに買い物をしてくれれば、在庫や供給量は十分にある」と強調。消費者に「落ち着いた行動」を改めて呼び掛けている。

 7日午後、宇都宮市鶴田町のスーパー「フードオアシスオータニ一の沢店」。買い物で訪れた同所、主婦(60)は「緊急事態宣言で多少不安になる。トイレットペーパーのように、デマで商品がなくなることはやめてほしい」と懸念を口にした。

 オータニ(同市平出工業団地)によると、小中学校などが臨時休校となった3月上旬から、お好み焼きなどの冷凍食品やパスタなどの売り上げが伸びているが、現在の供給は順調という。担当者は「毎日必ず商品が入る。買い占められてしまうと、本当に必要な人に届かなくなる」と訴えた。

 「通常通りの買い物ならば供給できる」。小山市犬塚8丁目のスーパー「たいらや犬塚店」の山崎栄太(やまざきえいた)店長は強調する。ただし、都内のスーパーのように買い占めが相次ぐ可能性もあると見ており、「引き続きお客さまに冷静な対応を求めるしかない」と語った。

 農林水産省によると、コメやレトルト食品、即席麺など多くの食品で、十分な供給量や在庫が確保されているという。

 落ち着いた行動を求める声はホームセンターからも。宇都宮市西川田本町2丁目の「ホームセンターカンセキ西川田店」では依然、マスクや除菌関連商品の入荷が見通せない状況だが、ほかの日用品は「在庫も十分にある」。一時品薄になったティッシュやトイレットペーパーも店頭に並ぶ。

 一方で感染症対策として毎朝の検温を求める学校が増え、体温計は2週間入荷がない。密集状態が想定される電車やバス通勤を敬遠してか、働く世代を中心に電動自転車の売り上げが伸びているという。