乾麺や缶詰など備蓄の食料が減った棚=3日午後、宇都宮市塙田2丁目

 市民や企業から寄付された食料品を生活困窮者へ提供している宇都宮市塙田2丁目のNPO法人「フードバンクうつのみや」で、食料の備蓄が激減している。需要が多い時期であることに加え、食品を募っていたイベントが新型コロナウイルスの感染拡大で中止されたことが主な要因という。

 同法人によると、年度替わりの3~4月は、失業者の増加などで利用希望者が年間で最も多い季節となる。2019年度は食品を受け取った約360人のうち、4分の1ほどがこの2カ月間に集中していた。

 食品を集めるため、イベントにブースを出して参加者に寄贈してもらう「フードドライブ」を定期的に実施。1回につき100キロほど集まっていたが、新型コロナウイルスの影響で中止が相次いだ。台風19号の被災者への支援を続けていることも、備蓄の減少に影響しているという。

 食料品は原則、消費期限や賞味期限まで1カ月以上残っているものを受け付けている。同法人の徳山篤(とくやまあつし)理事長(54)は「社会全体が苦しい時だが、缶詰やレトルト食品などの寄付をぜひお願いしたい」と呼び掛けた。