制服姿で同期の男性3人と共に敬礼の訓練に臨む相塲さん(左)

 【真岡】県内12消防本部(局)で唯一女性の消防吏員がいなかった芳賀地区広域行政事務組合消防本部に、初の女性消防士が誕生した。下野市出身の相塲(あいば)みさきさん(25)は1日、同本部で行われた辞令交付式に臨み、稲田俊一(いなだしゅんいち)消防長から辞令書を受け取った。相塲さんは「芳賀広域で初の女性消防士となりますが、気負うことなく早く仕事を覚え、管内の住民が安全安心に暮らせるよう努力したい」と意欲を見せている。

 芳賀地区の1市4町を管内とする同本部は1971年に発足。これまでも消防士を目指す女性の受験者はいたが、採用に至らなかったという。

 相塲さんは都内の大学を卒業後、県内の事業所に勤務し営業に携わっていた。しかし「近年、大きな災害が非常に多くなった。以前から消防の業務に関心があり、ぜひ社会に貢献する仕事に就きたい」と転職を決意。25歳まで受験資格のある芳賀地区広域を選び、「これがラストチャンス」と言い聞かせ職場から帰宅後に受験勉強に励んだ。

 15人が挑んだ昨年9月の1次の筆記試験と体力試験をクリア。10人に絞られた2次の作文と面接も同11月に通過し、同期となった男性3人と共に見事合格を果たした。女性の受験者は相塲さんのみだった。