介護福祉士の国家試験全員合格を達成した27人

 この春、栃木県佐野市の佐野松桜高を卒業した社会福祉科の27人が、介護福祉士の国家試験に全員そろって合格する快挙を果たした。同科の生徒による全員合格は、2016年度以来3回目。全員が福祉施設に就職したり関係する大学に入学したりするなど新たなステージに進み、「高校時代の経験を生かし福祉に携わっていきたい」と決意を新たしている。

 介護福祉士の国家試験は、社会福祉士および介護福祉士法に基づき実施され、今年の第32回試験には全国から8万4032人が受験。合格率は69・9%だった。同校によると、介護福祉士を養成する高校は県内に3校あるという。

 クラスの委員長を務めた町田(まちだ)光佳里(ひかり)さん(18)は「当初から仲間全員の合格にこだわって頑張ってきた」と強調。「介護福祉の世界は答えが一つでないところが難しいが、放課後に問題を出し合い、励まし合いながら勉強を続けてきた」と振り返る。

 自身は今春から、市内の福祉施設で働くことになり、「セールスポイントの笑顔で利用者に寄り添っていきたい」と意欲を示した。

 一方、生徒を指導した村川大貴(むらかわだいき)教諭は「27人はいい意味で負けず嫌い。生徒たちがしだいに自主的に学ぶ姿勢になってきたのが印象的で、これからもこの経験を生かし頑張ってほしい」とエールを送っていた。