しんしんと降り続く雪。新雪が覆う斜面はまさに冬山だった。あれから3年。教訓は生かされているのだろうか。

 2017年3月の那須雪崩事故が発生から3年となるのに合わせ、都道府県教委を対象にアンケートを実施した。結果からは、高校生の雪上活動で計画を事前にチェックする審査会の導入など事故後の対策が進む一方、登山の指導教員不足が深刻な状況が浮かぶ。高校登山を安全に指導できる教員が「やや不足」「かなり不足」「今後不足する恐れがある」との回答は合わせて全体の6割以上に及んだ。

 登山経験のある顧問の減少、高齢化、教員の多忙さを背景とした研修機会の減-。指導教員の育成は、多くの関係者が事故以前から喫緊の課題として感じていた。しかし現在も改善傾向は見えない。

 本県では、県教委と知事部局が共同設置し、事故の遺族も交えた検討委員会で再発防止のための議論が続く。事故は本県で起きた。先例となるような取り組みが期待される。