足利銀行(松下正直(まつしたまさなお)頭取)が、行内の「働き方改革」の一環として長時間労働の是正を今春から本格的に進めている。全職員約3千人を対象に最終の退行時刻を設定し、早めの帰宅を促す取り組みで、時間外勤務の減少につながっている。

 職員の健康増進やワーク・ライフ・バランスの実現を後押しするのが狙い。自分の時間を増やし、自己啓発などのキャリア開発にも充ててもらえれば銀行全体の総合力が向上するほか、時間外手当の削減にもなる。

 まずは今年1~3月、試行的に終業時間以外の最終退行時間(非公表)を明確に設定した。全本支店で3カ月間、長時間残業しないよう促したところ、全職員の時間外勤務が前年同期と比べ約2割減らすことができたという。4月から本格導入した。

 働き方改革として週1回、原則水曜日は定時に帰る「早帰りデー」も設けている。基本的に順守されているというが、その分、仕事をする時間が減るため、業務の効率化に向けた見直しを現在進めている。また生産性を高める手法として、朝方勤務も推奨している。