クビアカツヤカミキリの成虫(足利市提供)

 【足利】サクラやモモなどの樹木を食い荒らす特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害拡大を防ぐため、市はこのほど、市クビアカツヤカミキリ防除計画を策定した。防除に向けて住民や地域団体の役割を明示し、全市を挙げて取り組む考えを示した。2024年度までの5カ年計画で、被害木を現状の3割程度まで減らす方針。市によると、県内市町の防除計画策定は初めてという。

 市内では16年7月、県内初となる成虫が確認され、これまでに佐野、栃木、小山の4市に被害が拡大している。中国や朝鮮半島などが原産。成虫は体長約2・5~4センチで、黒色の体に赤い胸部が特徴だ。幼虫がサクラやモモ、ウメなどの樹木を食い荒らし、衰弱、枯死させる。

 計画では市民、自治会などの地域の団体、市の役割を明示した。市民と団体には発見報告と市の防除対策への協力を求め、市は被害状況の調査や防除指導、市の呼び掛けで19年に組織した市民らによる「クビアカみっけ隊」の支援などを担うという。

 数値目標も設定。19年度を基準にクビアカみっけ隊員数は107人から24年度は200人に増やし、被害木は351本から100本に減らすことを目指す。隊員は現在、市内の放課後学童クラブなどが協力しているが、より積極的にPRして広く参加を呼び掛ける。

 被害対策としては、幼虫の穴に針金を入れて刺して駆除するほか、新たに使用が認められた根元から注入する薬剤などを活用。被害が著しい場合は伐採するなどして、被害木を減らしていくとした。