かれんなたたずまいのショウジョウバカマ

 栃木県大田原市大輪の山林で、ショウジョウバカマが見頃を迎えている。那須町伊王野、林業石倉寿美夫(いしくらすみお)さん(82)の所有地で、花曇りとなった31日は、うつむいたように咲いた薄紫色の花が春風に揺れ、風情を醸し出していた。

 ショウジョウバカマは山地の湿った斜面などに咲く多年草で、開花時の全長は10センチほど。白やピンク、薄紫色の花から雌しべと雄しべが長く伸びている。花を想像上の動物「猩猩(しょうじょう)」の顔に、放射状に広がる葉をはかまに見立てたことが名前の由来とされている。

 同所では20アールほどの土地に、約5千本のショウジョウバカマがかれんな花を咲かせている。現在は8割ほど開花しており、4月中旬まで楽しめそうだという。