本年度の県高校総体総合開会式。関東大会の中止方針などを受け、新年度は開催が危ぶまれている=昨年5月、県トレーニングセンター

 関東高体連が5、6月に1都7県で開催を予定していた関東大会を原則中止する方針を30日までに固めた。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で関東高野連も29日、山梨県で5月に行う予定だった春季関東高校野球大会の中止を決定。これらの状況も踏まえ、4月以降に大会を控える県内の競技団体関係者らは、開催可否の判断に頭を悩ませている。

 関東高体連の方針で、サッカーやテニスなど県内開催4競技も中止になる関東大会。「やってあげたい気持ちはあるが、密集を避け、生徒の安全を担保するのは正直難しい」。35の競技専門部などを束ねる県高体連の保坂光雄(ほさかみつお)理事長は30日、苦しい胸の内を明かした。

 県高体連は同日、主催大会や競技専門部の練習会の中止期間を4月12日まで延長することを加盟各校に通達した。県高校総体は同18日に開かれるテニスを口火に、4月だけで13競技で予定。開催の可否は9日の理事会で判断される見通しだ。

 動揺は各競技専門部にも広がる。県総体を4月下旬に控えるホッケー競技は、本県開催となる全国高校総体(インターハイ)の県予選も5月上旬に迫る。ブロック予選を兼ねた関東大会が中止となれば、代表選考も不透明になる。山本儀之(やまもとよしゆき)専門委員長は「見通しは立っていないが、早急に調整したい」と対応を急ぐ考えだ。

 関東大会の中止が決まった高校野球も同様だ。県高野連は4月上旬にも臨時理事会を開き、1週間の延期を決めた各地区予選を含む春季県大会の開催について協議する。藤田光明(ふじたみつあき)理事長は「思った以上に各県の状況は深刻。本県も社会情勢や他競技も見ながら判断したい」と慎重な姿勢を見せる。

 開催の判断に苦悩しているのは、高校スポーツ界だけではない。4月12日までの主催強化大会や練習会を中止している県中体連。6月初旬を中心に予定している春季県大会は、地区予選なども含めて4月13日の理事会で対応を協議する。

 栃木陸上競技協会は4月中の記録会の中止を決定。春季大会は「中学の部」を中止し、「高校・一般の部」は男子と女子で日程を分けて開催する方針だが、渡辺方夫(わたなべのりお)理事長は「陸上の大会が感染源になることはあってはならない。選手の活躍の場が奪われるのはしのびないが、状況の変化によって中止の判断もありうる」と柔軟に判断する意向を示している。