五輪開催1年延期を受け、「前向きに切り替えていく」と話す広田選手=30日午後、那須塩原市寺子

 延期された東京五輪の開幕が来年7月23日に決まった30日、障害馬術の代表候補で那須塩原市の広田龍馬(ひろたりゅうま)選手(43)=那須トレーニングファーム=が下野新聞社の取材に応じた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、遠征先の欧州から帰国したばかり。現地での体験を踏まえ「1年延期は当然の判断。腐らずにベストを尽くすことが大切だ」と五輪出場に向けて仕切り直す決意を語った。

 広田選手は2000年シドニー五輪に出場した、馬術競技では県勢唯一のオリンピアン。東京五輪も出場の意思を表明し、2月末に渡欧。わずか3枠の五輪代表権獲得を目指し、欧州各地で開かれる国際大会を転戦する予定だった。

 3月上旬に出場したドイツの試合では、愛馬とも息が合い、手応えをつかんだ。一方で、イタリアやスペインなどでの患者数の急増や、外出禁止の措置で街が混乱に陥っている様子を目の当たりにし、「だいぶ早い時期から、予定通りの五輪の開催は無理だろうと思っていた」と振り返る。