二男の失踪状況が記録された本(左)を持つ安藤さん。右は失踪した正博さんの写真=27日午後、小山市内の安西さん宅

 北朝鮮に拉致された可能性がある日本人の失踪状況を記録した本「『ただいま』も言えない『おかえり』も言えない」(特定失踪者家族会編・高木書房刊)が3月、刊行された。この中に小山市出身の青年の記録もある。年老いた青年の父親が「小山にも(失踪者が)いることを忘れないでもらいたい」と、この本を手に悲痛な叫びをあげている。

 同市横倉新田、無職安西茂雄(あんざいしげお)さん(87)が突然失踪した二男の正博(まさひろ)さん=当時(27)=の行方を捜し始めてから、もう24年になろうとしている。正博さんは名古屋市在住の会社員で、会社の寮から車で出かけたまま、こつぜんと姿を消した。