県タクシー協会は27日、「買い物代行」や「病院の順番取り」などの救援サービスを有料で行う「便利タクシー」の導入拡大に向け、事業者対象の説明会を宇都宮市内で開いた。新型コロナウイルス感染症の拡大で外出を控える人が増え、3月は事業者の営業収入が平均で前年より4割近くも減少。多彩なニーズに応え、利用者の増加を目指す。
説明会には加盟95社のうち46社が参加し、同協会の鉢村敏雄(はちむらとしお)専務理事(66)は「感染拡大が続けば影響は長引く」と危機感を訴えた。同協会が宇都宮や小山、日光市などの9社を対象に3月前半の営業収入を調べると、前年に比べて半減した事業者もあったという。「経営が困難」といった相談も多く寄せられている。