「霧降高原牛」が最高位 国際味覚審査機構、栃木県内農畜産物で2例目

 業務用食材卸の渡清(宇都宮市東宿郷5丁目、渡辺秀夫(わたなべひでお)社長)の熟成肉「とちぎ霧降高原牛」が国際味覚審査機構(iTQi、本部・ベルギー)の最高位となる優秀味覚賞三つ星を受賞した。同社によると、優秀味覚賞の受賞は交雑牛で国内初、県内農畜産物ではイチゴ「スカイベリー」に続き2件目という。

 同社は、JA全農とちぎの交雑種ブランド牛「とちぎ霧降高原牛」を、独自のドライエージング(熟成)を施して出品した。肉をスコッチウイスキーに漬け込み、「貴腐サラミ」で使う白カビを付けてマイナス1度、湿度70%で45日間熟成させた。

 同社はこれまで、ハムやソーセージがドイツ国際品質競技会で6回連続金賞、ローストビーフがモンドセレクション金賞を受賞するなど、食肉加工品では国際的賞を受けてきた。食肉という食材分野での国際的な賞は今回が初めて。審査は4月28日に行われた。

 同機構に霧降高原牛を出品したのは、全国レベルの商談になると、品質は劣らないのに、本県産食肉の価格が低いというブランド力の問題を少しでも改善するため。渡辺和英(わたなべかずひで)工場長は「当社の独自技術が加わったとはいえ、素材は霧降高原牛。受賞により、知名度が上がり、霧降高原牛の生産農家、食肉販売店で付加価値が付けられ、適正価格になるはず」と期待する。