デクセリアルズ、栃木事業所生産増強へ フィルム用、60億円投資 下野

 パソコン用液晶ディスプレー向け反射防止フィルムなど機能性材料製造のデクセリアルズ(東京都品川区)は26日、下野市下坪山の栃木事業所を本格稼働させるとともに、2019年3月期までに約60億円をかけて生産設備を増強し同フィルム増産に乗り出すことを明らかにした。同日の開所式のあいさつで一ノ瀬隆(いちのせたかし)社長が「本年度、設備をさらに2ライン増設し、大幅な生産体制の増強をすることを決定した」と述べた。

 デクセリアルズは、開発力強化と生産性の高い製造拠点を目指し、15年8月、ソニーエナジー・デバイスの工場跡(土地約7万9千平方メートル・建物延べ床面積約7万2千平方メートル)を約25億円で取得。研究開発と製造の中心拠点となる栃木事業所として約42億円を投資して改築・改修した。

 まず16年10月から、約40億円かけて新設した同フィルムの最新生産設備1ラインを稼働。今年1月には、閉鎖した根上事業所(石川県)から移設した生産ラインで表面実装型ヒューズの量産を開始。鹿沼第3工場、多賀城分室(宮城県)などに分散していた開発部門も集結した。

 栃木事業所の人員は、これまで拠点だった鹿沼第1、第2、第3工場からの異動や開発部門集結などで今年3月末現在約650人となっている。鹿沼の三つの工場には計約440人がおり、国内従業員約1600人のうち本県だけで7割近くを占める。