納涼行事に飾る風鈴のイメージ(唐澤山神社提供)

 【佐野】富士町の唐澤山神社は7月14日~8月26日、天明鋳物製の風鈴を神社境内に飾る納涼行事「唐澤山神社風鈴参道」を初めて開催する。昨年の山城サミットなどを機に、参拝客が「3割増し」になったという同神社。1千年以上の歴史を誇る市の伝統工芸で作る風鈴の涼しげな音色で、さらなる観光誘客と地域のPRを図る。

 これまで「夏祭り」がなかった同神社。今回の納涼行事は、風鈴の音色や夏の緑の香りなど「五感で楽しめるイベントを」と、佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)が中心となって企画した。風鈴を飾る神社は全国で他にもあるが、天明鋳物を使うことで「佐野のオリジナリティー」を出すという。

 風鈴の製作は、亀井町の栗崎鋳工所(栗崎二夫(くりさきつぎお)代表)に依頼。金と銀、銅の3色1セットで、それぞれ直径4センチ、高さ5センチの小ぶりなサイズ。数百個の風鈴を並べ、配置用の棚を設けることも検討している。

 風鈴の設置場所は本殿につながる参道を予定。参拝客の約7割が女性ということもあり、荘厳な山門を背景に、風鈴に囲まれた写真が撮れるようにするなど「インスタ映え」も意識する。

 昨年の山城サミットや今年4月に始まった「続日本100名城スタンプラリー」などの影響で、同神社の参拝客は増加。3月3日のひな祭りには限定の御朱印を求めて3時間待ちの行列ができるなど、全国的に知名度を上げつつある。

 佐野禰宜は「納涼行事でさらなる神社のPRをすると同時に、地域の人たちと一緒に佐野を盛り上げ、誇りに思ってもらえれば」と話している。