タケノコ加工事業展開 第1弾は水煮、6月発売 宇都宮・ワカヤマファーム

タケノコ加工事業展開 第1弾は水煮、6月発売 宇都宮・ワカヤマファーム

 竹、クリなどを生産するワカヤマファーム(宇都宮市宝木本町、若山太郎(わかやまたろう)社長)は、煮沸だけによるタケノコの水煮を考案し、6月から販売を始める。タケノコ加工事業は初めてで、来年は真竹などのタケノコを使ったメンマ製造など加工事業の強化を図る。

 同社はこれまで市場出荷、スーパー・レストランとの直接取引、農場での収穫体験などで、生のタケノコを販売してきた。ただ若い世代がタケノコのあく抜きを知らなかったり面倒がったりすることを受け、すぐ食べられる水煮開発に3年前から取り組んできた。

 同社によると、一般的な水煮は、クエン酸を使ったパック詰めが多く、水洗いしても酸味が抜けず、タケノコ本来のおいしさが損なわれていたという。今回、煮沸だけで消費期限1年を実現する技術を確立し、タケノコのみずみずしさを感じられる瓶詰めにした。

 この水煮タケノコを使った料理を、豪華寝台列車「トランスイート四季島」でフランス料理を受け持つオトワレストラン(同市)が試験運行時に出したところ好評で、音羽元(おとわはじめ)料理長からは「本県の魅力として今後も取り入れ、大いに発信したい」との評価を受けた。

 一方、メンマは、国内に出回るほぼ全てが、温暖な所でしか育たない麻竹を乳酸菌で発酵させた中国か台湾産という。同社は、通常では発酵しない孟宗竹(もうそうちく)と真竹を発酵させ、発酵食品としての機能性も持たせる研究開発を宇都宮大と進めており、2018年産タケノコで商品化を図る。