交尾とみられる行動を繰り返すコウノトリ=22日午後5時27分、小山市下生井の渡良瀬遊水地(石川宜延さん撮影)

 渡良瀬遊水地に住み着いている2羽のコウノトリの交尾行動が22日夕、初めて確認された。国の特別天然記念物であるコウノトリの交尾行動が確認されるのは、県内で初めて。見守り活動を続けている地元の写真愛好家の間では産卵、ひなの誕生へと期待が高まっている。

 コウノトリのカップルは雄のひかると雌の歌。2羽は21日午後から渡良瀬遊水地第2調節池の人工巣塔付近で一緒に行動しているのが確認されている。ひかるは巣の中に歌を呼び込もうとし、歌も巣のすぐ上まで近づくが逃げてしまう光景が何度も続いていた。

 22日はコウノトリのカップルを見守る大勢のカメラマンや家族連れがいた。交尾行動が確認されたのは数人のカメラマンが残った午後4時半すぎから。撮影した栃木市大平町西水代、無職石川宜延(いしかわのりのぶ)さん(72)は「みんなが待ち望んだ瞬間です。無事にひなが生まれてくれれば」と話していた。