野口小閉校の記念誌に付けられたQRコード

 本年度で閉校する栃木県日光市立野口小の歴史と思い出を映像にして残そうと、同校の保護者、地元住民などが協力してデジタルコンテンツを作った。地域の人の寄付金で実現したプロジェクトで、スマートフォンでQRコードを読み取ると、校舎内の様子や歴代卒業生の作品などを見ることができ、児童が歌う校歌も流れる。27日の閉校式でQRコード付きの記念碑がお披露目される。

 3月末で146年の歴史に幕を閉じる同校。思い出を後世に残していくため、保護者や地域住民などでつくる「野口小閉校記念事業実行委員会」の記念碑部会を中心に、半年前からプロジェクトを進めてきた。

 地域住民から寄せられた浄財を活用し、民間会社に制作を依頼。閉校後も記念碑の元に足を運んでもらい、その場で歴史を振り返る機会に役立ててもらおうと、記念碑の背面にQRコードを付けたという。

 コンテンツ内の「360度VRツアー」を開くと、教室、体育館、プール、校庭など70カ所以上で撮影された360度の写真が表示され、校内にいるような感覚を味わえる。画面上の矢印を選択しながら、校内の風景を見て回れる。

 このほか「思い出PHOTO」として明治時代以降の入学式や卒業式、運動会や修学旅行など1千枚を超える写真を紹介する。27日の閉校式の様子も収められる予定だ。「校歌」には全児童21人の歌声を収めた。

 QRコードは記念誌などにも付けられ、4月1日から見ることができる。記念碑部会長の手塚均(てづかひとし)さん(56)は「野口小に思いを寄せ、協力してくださった方が非常に多く、感謝の気持ちでいっぱい。閉校しても野口小のことを楽しめる一助になればうれしい」と話す。