新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月13日から5日間にわたって繰り広げられる予定だった日光市の日光二荒山神社伝統の祭典「弥生祭(やよいさい)」の「宵祭(よいまつり)」と、クライマックスの「付祭(つけまつり)」が中止になることが20日、分かった。市観光協会日光支部によると、二つの行事が取りやめになるのは2011年の東日本大震災以来で、春の観光シーズンの痛手となる。

 同神社の氏子会、付祭保存会の代表らが20日に協議し、中止を決定した。祭り期間中は、神職だけで神事を行うという。

 同観光協会主催の宵祭は4月16日、花家体(はなやたい)が境内に繰り込む奉納行事、付祭は最終の同17日に予定していた。いずれも東西11町の花家体がおはやしを奏でながら街を練り歩き、日光に本格的な春を告げる祭りとして多くの観光客も集まる。

 氏子会の真杉瑞夫(ますぎみつお)会長(73)は「残念だが、こういう状況ではやむを得ない」と無念の表情を浮かべた。

 新型コロナウイルスの影響で世界遺産の社寺では、既に日光山輪王寺が同2日に行う「強飯式」の儀式中止を表明している。