日光市山内の世界遺産・日光二荒山神社で20日、氏子会役員ら30人が参列して新型コロナウイルスの「感染拡大鎮静化祈願祭」が執り行われた。
毎年、春分の日に五穀豊穣(ほうじょう)と世の中の息災繁栄を祈る「祈念祭」と合わせて祝詞を上げる異例の祭典となった。
参列者は、消毒スプレーで入念に手を洗い拝殿に入った。重い空気が漂う中で儀式を終えた中麿輝美(なかまろてるみ)宮司は「一日も早く終息できるよう祈った。今日の風のように今の流れを吹き飛ばしてほしい」とあいさつした。
この日は時折、突風が吹くあいにくの天気となったが、「自粛疲れ」の反動か市街地は車の渋滞が夕方まで続いた。同神社でも家族連れなど大勢の参拝客が手を合わせていた。