「仕方ないが残念」「楽しみにしていた人に申し訳ない」。新型コロナウイルス感染症対策として、東京五輪・パラリンピック聖火リレーでの自治体主催イベントの原則中止などが発表された17日、準備を進めてきた県内市町の担当者からは落胆の声が上がった。

 午後5時すぎ、組織委員会の記者会見が始まると、各市町担当者はインターネット中継に見入った。

 スタート地点となる足利市担当者は「これから方針を決めなければならないが、今日の今日では何も…」と困惑を見せた。鑁阿寺(ばんなじ)で着物姿の高校生がもてなすイベントなどを計画していたが、今後対応が迫られる。

 那須塩原市の担当者は「会見を見る限り、全てのイベントが中止になる」と受け止めた。聖火ランナーの後ろを中学生が走るサポートランナーは中止を決定。「仕方がないが残念。本来は大勢の人に集まってもらい、オリンピックの機運醸成を図るものなのに」とため息をついた。

 初日最終地点の那須烏山市は山あげ公演を行う予定だったが、既に中止を決めた。「協力してくれた関係団体や、楽しみにしていた方々に申し訳ない」と担当者。野外舞台の設置とお囃子(はやし)演奏は実施したい考えだ。

 栃木市は人形山車3台を並べ、お囃子を披露するイベントを実施する予定だった。規模縮小とお囃子の中止を決め、担当者は「台風19号からの復興の意味も込めて、聖火が希望の明かりになればと思っていた。通常通りにやりたかった」と悔しさをにじませた。

 真岡市もスタート、ゴール地点で子どもお囃子5団体による演奏を計画したが中止の方針。担当者は「非常に残念だ」と落胆した。

 ギリシャ国内での聖火リレーが中止されたこともあり、同様の事態を懸念する声もある。日光市では「ここに来ていろいろな動きがあり心配だ」とし、那須町は「約200人のボランティアスタッフも準備を進めてきた。迷惑がかからないことを祈る」などと語った。