学生が留学しているインディアナ大の対応について検討する白鴎大の職員=16日午後、白鴎大

 欧州や米国などへの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の高校・大学の国際交流や留学にも影響が出始めている。17日までに、学生の派遣や受け入れの取りやめが相次ぎ、留学先の学生の対応に追われる大学も。パンデミック(世界的大流行)の終息が見通せない中、若者が世界とつながる機会も失われている。

 「日々新しい情報が寄せられ、状況がめまぐるしく変わっている」

 白鴎大国際交流サポートセンターの薄井邦保(うすいくにやす)さんらは16日、協定を結んでいる米国・インディアナ州立インディアナ大とのやりとりに追われた。教育学部の女子学生2人が昨年8月から留学中で、同州での新型コロナの感染拡大を受け、大学の講義は20日からオンラインに切り替えられ、2人が生活する寮の閉鎖も検討される事態になっている。

 25日から白鴎大を訪れる予定だったインディアナ大からの交換留学生5人も13日に取りやめとなり、ノルウェーや韓国からの留学生も中止や延期となった。薄井さんは「ここまで一気に世界に拡大するとは」と驚きを隠せない。

 足利大でも2月に中国・浙江工業大との100人規模の交流事業が中止となり、3月3日から予定していた学生9人のフィリピン・マリアノマルコス州立大学への短期留学もなくなった。17日には、6月の米国・イリノイ州立大スプリングフィールド校から交換留学生を取りやめるという通知が来た。佐々木節(ささきたかし)国際交流課長(64)は「長年続いてきた交流もあり、着々と準備もしてきただけに非常にショック」と悔やむ。

 高校では、県立高11校の生徒200人以上が今月、米国やオーストラリアの高校で2週間程度交流するはずだったが、中止になった。このうち文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている佐野高は、11日から1年生45人をカナダに派遣する予定だった。一部生徒はノーベル賞受賞者も輩出している名門校ブリティッシュコロンビア大で課題発表するチャンスだった。

 同校の野城充生(のしろみつお)SGH推進部長(59)は「英語を猛特訓して備えるなど生徒も楽しみにしていた。何とか延期の方向で進むよう努力したい」と望みを懸けている。