拠点の小学校体育館が使えなくなった卓球の城山クラブは、近隣の民間施設で練習を継続している=3月15日、鹿沼市内

 新型コロナウイルスの感染拡大が国内外のスポーツ界に暗い影を落とす中、小学生スポーツ界でも公式戦の中止、延期が相次いでいる。感染拡大が顕著になった今月、県内の各種大会はもとより、春休みに集中する全国大会なども軒並み中止に。公共体育施設の休館や競技団体からの活動自粛要請で、現在も練習を停止しているチームは少なくなく、選手たちは戸惑いと落胆の春を迎えている。

 各競技の春の全国大会県予選は、ほとんどが2月で終了。県代表が決まっていながら、全国大会が中止となるケースが相次いだ。

 ■自主練習続く

 春季全国大会の連覇を目指した硬式野球の上三川ボーイズも、大勝で北関東・東北ブロック予選を突破したが、全国大会は中止。小倉悦男(おぐらえつお)代表は「夜間練習も考えたが、今は練習もできていない状態。チーム活動の再開の目途は立っていない」と苦しい胸の内を打ち明ける。

 ネオホッケーの稲妻スカイも春の日本選手権で連覇を狙っていた。しかし意外な形で幕が下ろされ、涙を流した選手もいたという。新6年の飯島悠人(いいじまゆうと)(豊郷南)は「大会中止は電話で聞いた。6年生が頑張って練習してきたのでとても残念」と心境を語る。

 活動の場は小学校の体育館。練習休止は続いていて、再開まで選手たちは自宅での自主練習を続けている。同じく新6年の郷間翔之丞(ごうましょうのすけ)(同)は「夏の全国大会に出るには、メンバーが足りていないので、まずは人数を増やして夏の全国優勝を目指す」と気持ちを切り替えている。

 昨春の全国王者、ソフトボールのHOKUTO.SBCも「春連覇」の夢がなくなった。エースで4番の新6年、小堀愛実(こぼりあみ)主将(北高根沢)は「大会ができなくて悔しい」。現在はチームとしての活動ができないため、自主練習でコンディション維持に努める日々。「気持ちの整理はできた。夏の全国大会の優勝に向けて頑張りたい」と抱負を語った。

 ■先行き不透明

 卓球の城山クラブは拠点の小学校体育館が使えなくなったため、鹿沼市内の民間施設の体育館で活動を継続している。大貫重雄(おおぬきしげお)会主は「指導にかかわって40年で初めてのこと。子どもたちの体調優先で練習は続けている」と話す。

 3月1日に予定されていた県ホープス大会は中止となったが、兼ねていた東アジア大会県予選だけは5月の県大会に付け替えられ、選手はそこへ向けて進んでいる。

 各種大会が中止となる中、サッカーのJA共済カップ関東大会は4月に順延し、感染収束に望みを掛ける。チアダンス・リーディングのUSA大会は地区予選をビデオ審査などに切り替え、本大会は3月から7月へ移行した。

 五輪イヤーに世界を襲った新型コロナウイルスの猛威。先行きが見えない中、夏への成長を誓うアスリートたちは多くの制約を受けながら、次なるステージを見据えて進んでいる。