ツール・ド・とちぎの開催中止を発表する大会実行委員会の喜谷会長(中央)=県庁

 開幕4日前の決定に衝撃が走った。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、16日に中止が決まった自転車ロードレースの国際大会「第4回ツール・ド・とちぎ」。無観客での開催を余儀なくされても最後の大会を成功させようと準備してきた大会実行委員会のメンバーは「残念」と口をそろえ、出場を予定していた選手からは「ショック」などの声が上がった。

 「開催可否の状況が日々変化する中で何とか開催したかったが、中止を決定せざるを得なかった」。ツール・ド・とちぎ実行委員会の喜谷辰夫(きだにたつお)会長は16日に県庁で開いた会見で無念さをにじませた。

 国際自転車競技連合(UCI)からの国際大会中止要請の発表を受け、主催するNPO法人「ツール・ド・とちぎの会」メンバーらは同日午後に対応を協議。アメリカ、オーストラリアなど4カ国5チームが出場予定だった海外勢が次々と出場辞退の意向を示したこともあり、開催を断念した。

 2017年から3回にわたって開催してきた大会は今大会を最後に終了することが既に決定している。最後を飾る第4回大会の開催に意欲を見せてきた喜谷会長は「関東地区で過去実施されたことのなかったラインレースを実施できたことは大きいと自負している」と大会の意義を強調した。

 中止決定の一報を受けた宇都宮ブリッツェンの清水裕輔(しみずゆうすけ)監督は、「影響が出ると不安はあった。チームコンディションは申し分なかったが致し方ない」と実行委の判断に理解を示した。那須ブラーゼンの下島将輝(しもじままさき)主将は「ショック。開幕に合わせた入念なトレーニングの成果を出せないのは残念」と肩を落とした。