本県広域を舞台とする自転車ロードレースの国際大会「ツール・ド・とちぎ」実行委員会(喜谷辰夫(きだにたつお)会長)は16日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自転車競技連合(UCI)の要請を受け、20~22日に無観客で開催する予定だった第4回大会を中止すると発表した。2017年から開催されてきた大会は終了となる。喜谷会長は同日に県庁で開いた記者会見で「中止は残念だが、情勢を踏まえればやむを得ない」と話した。

 大会開催を巡って、実行委は政府から最初に出されたスポーツイベント自粛要請の期間外にあたることから、2月27日に「予定通り実施する」と発表。今月5日には感染拡大防止のため全ての関連イベントを取りやめ、無観客で実施すると発表していた。

 しかし、UCIが15日、世界保健機関(WHO)が指定する危険地域で同日から4月3日に開催が予定される公認レースを中止するよう運営側に求めると発表。これを受けて16日午後、実行委のメンバーである大会主催者のNPO法人「ツール・ド・とちぎの会」や県担当者、県自転車競技連盟が協議し中止を決定した。

 大会名誉会長を務める福田富一(ふくだとみかず)知事は「今回が最後の予定だったため誠に残念。開催にご協力いただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息に向けて全力で取り組んでいく」などとコメントした。

 大会は県内の観光誘客や経済活性化につなげようと17年に初開催。主催者発表によると、過去3回で観戦者は延べ約22万人に、約34億円の経済波及効果があったが、資金確保の難しさなどから第4回での終了が決まっていた。