聖火ランナーの侯さん

 那須地域の魅力を世界に伝えたい-。本県聖火ランナーを務める中国出身の那須塩原市、会社員侯嘉怡(ほうじゃい)さん(26)は、東京五輪・パラリンピックに向け、那須の風景などに英語の説明を付けて写真共有アプリのインスタグラムに投稿している。「100 Posts Challenge」と題し、100回の投稿を目指す。新型コロナウイルス感染症の拡大で五輪への影響が懸念される中、無事な開催を願って発信を続ける。

Web写真館に別カットの写真

 侯さんは中国河南省出身。米国の大学、大学院に進んで物理学や機械工学などを学び、2018年夏に就職を機に来日した。現在は那須塩原市にある自動車部品製造のボッシュ栃木工場でエンジニアをしている。

 侯さんが五輪に関わるのは3回目。14年のソチ冬季五輪、16年のリオデジャネイロ五輪に通訳のボランティアとして参加した。各国選手たちの笑顔や涙を間近で目の当たりにし、「すっかりオリンピックのファンになった」。会社の同僚らの後押しを受け、今回初めて聖火ランナーに応募し、内定した。

 那須地域は侯さんが日本で初めて住んだ場所。「自然が豊かで温泉もある。週末は外出するのが楽しみ」。生活を満喫する一方で、海外からの認知度の低さも感じた。「地域の人も気付いていない良さがたくさんある」。そんな思いで、チャレンジを決めた。

 「#100PostsChallengeTokyo2020」のタグを付け、お気に入りの風景やスポットの写真をインスタに投稿する。最初の投稿には、聖火ランナーに選ばれた喜びと共に「那須塩原市での生活や東京五輪の体験を共有したい」という思いをつづった。カフェや温泉地、スキー場など14日までに12回の投稿を終えた。

 五輪開幕まで5カ月を切った。侯さんは母国や日本の状況を案じつつ、「新型コロナウイルスが早く終息し、無事に開催されることを願っている」と語る。

 侯さんのアカウント名は「jiayi.hou_tokyo2020」