来月4日に開校式を迎えるあそ野学園義務教育学校。これに伴い6小学校が閉校となる

 【佐野】市は13日までに、あそ野学園義務教育学校などの開校に伴い、今後閉校になる田沼、葛生両地区の小中学校の一部を、地域にあった生活サービスを集約する「小さな拠点」づくりに活用する方針を固めた。設置場所は「(山あいの)3本の沢沿いに1カ所程度ずつ」(政策調整課)と想定。同課内に新設する地域活性化係が新年度、各地区の意向を聞き取り具体的な計画策定に着手する。

 市は2015年、閉校となる学校施設の活用に向けた基本方針を策定。まず市教委や市が公共的活用を検討し、活用が見込めない場合には民間への売却、貸し付けなども検討する-などとしている。現在は基本方針を踏まえ、あそ野学園開校に伴い閉校となる6小学校を含む計12校の個別活用方針の策定を進めている。

 今回、新たな検討課題として盛り込まれた「小さな拠点」づくりは、中山間地域のまちおこしの手法として国や県も推奨。具体的には学校跡地に市の出先機関や郵便局、食品スーパー、コミュニティー活動のエリアなど各地域に必要なサービスを集約。それぞれの拠点をデマンド交通などの公共交通機関で結ぶ取り組みだ。

 市はこのほど、12校の施設活用方針の概要を議会に報告。(1)あそ野学園、葛生義務教育学校周辺の学校跡の施設は両義務教育学校のバックヤードとして活用する(2)中山間地域の暮らしに必要な生活サービスを維持する小さな拠点づくりのため、学校跡施設を有効活用する(3)民間施設としての活用に関しては、地域活性化につながる活用方策を公募する-などと説明した。

 小中一貫教育を推進する市教委は来月4日、田沼西中学校区に初の一貫校となるあそ野学園を開校する。23年度の葛生開校に続き、残る22小中学校についても徐々に七つの義務教育学校に再編していく方針となっている。