アルコール消毒で荒れた4歳女児の手

 新型コロナウイルス感染予防のための手指消毒などで、手荒れを訴える人が増えている。肌の弱い人にとっては、消毒薬の成分が刺激となり、悪化しやすい。自治医科大非常勤講師を務める菅井皮膚科パークサイドクリニック(栃木県宇都宮市)の菅井順一(すがいじゅんいち)院長は「肌トラブルが起きた場合は受診を」と呼び掛けている。

 手荒れの患者は例年、冬場に増え、3月には減る。しかし、今年は一転、増加傾向となっている。背景にあるのが、新型コロナウイルス感染予防策として消毒使用や過度な手洗いが増えたことだ。

 今月初旬、同クリニックを受診した4歳女児の手は赤く、所々に傷ができていた。幼稚園でこまめな消毒を指導されていたという。

 幼い子どもやアトピー性皮膚炎の人はもともと肌のバリアー機能が弱いため、アルコール(エタノール)などによって肌が乾燥し、手荒れを招きやすい。

 消毒薬の種類は多様。菅井院長によると、界面活性剤系の「ベンザルコニウム塩化物」が有効成分の場合は新型コロナウイルスに対する効果は確認されていない上、「皮膚症状を増悪させる場合がある」との報告もある。

 菅井院長は「皮膚が弱い人では、自己判断で選んだ保湿剤が新たな刺激になり、さらに症状が悪化してしまうケースがある。異常に気付いたら専門家に相談してほしい」と話している。