石坂市長が最初に延期を公言したいちごサミット実行委

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年度の開催へ延期を余儀なくされた「全国いちごサミットinもおか」。本来なら真岡市内で14、15日に実施され、計約10万人の来場が見込まれていた。実行委員会会長の石坂真一(いしざかしんいち)市長は、延期を発表した2月下旬の緊急記者会見の3日前まで「部分開催」を視野に入れていた。決断までの舞台裏や仕切り直しとなるサミットの課題を探った。

 ■「国難に断腸の思い」

 「県民、市民の安全・安心を最優先した」。2月26日午後、市役所で開かれた記者会見。険しい表情の石坂市長は「国難だ。断腸の思いで延期を決断した」と語気を強めた。

 ■進むも退くも地獄

 2月21日夜に市内で催された夏祭りの主要団体の懇親会。石坂市長は近い関係者に「会場が市民いちごホールのビジネスサミットは屋内なので開催は厳しい。ただ、屋外の井頭公園駐車場で開くイベントサミットはできるのではないか」と思いを打ち明けたという。

 ■繰越金は数千万円

 市農政課いちごサミット推進室によると、これまでに予算化されたサミット関連経費の総額は計約1億4千万円。このうちPR活動など既に支出した分を除くと数千万円が20年度に繰り越せる見通しという。

 だが、「20年度も同規模で開催すると仮定した場合、繰越金だけで実施するのは難しい。日数や内容次第だが、1千万円単位の補正予算は組まざるを得ないだろう」(同室)という。