東日本大震災をテーマにした自作の鎮魂歌を歌う大宮司さん

 【那須】東日本大震災から丸9年を迎えた11日、アマチュアのシンガー・ソングライター大宮司光江(だいぐうじみつえ)さん(62)=大田原市桧木沢=がJR黒田原駅前で追悼ライブを行った。大宮司さんは震災をきっかけに被災者の悲しみや復興への希望を歌詞としてつづり始め、現在までに657もの作品を制作。震災発生時刻の午後2時46分から数時間にわたり、静かなメロディーに乗せてギターによる弾き語りを続けた。

 「梅の香のその中で 両手を両手を合わせます」-。歌のシリーズのタイトルは「鎮魂歌~祈りの手~」。震災発生時刻になると黙とうし、静かに歌い始めた。

 あの日から1年を迎えた日に「気がついたら詞を書いていた」という。以来「風化させない」という思いで、報道写真や記事などを基にして制作してきた。

 那須高卒業生の大宮司さんは、当時慣れ親しんだ黒田原駅をステージに選んだ。「声が出る限り、ギターを弾ける限り、祈りをささげたい」。思いを乗せた演奏は数時間に及んだ。

 寺子丙、主婦平山安寿子(ひらやまやすこ)さん(62)は「震災当時のことを思い出します」と足を止めて聞き入っていた。