初期診療と高度な処置が1カ所で行える「ハイブリッド処置室」

初期診療とCTが行える「ハイブリッドCT室」

初期診療と高度な処置が1カ所で行える「ハイブリッド処置室」 初期診療とCTが行える「ハイブリッドCT室」

 自治医大病院は、交通事故などで重症の外傷を負った患者を専門に受け入れる「救命外傷センター」の運用を開始した。北関東では初めて。搬送患者を動かさずに診断と治療ができる「ハイブリッド初療室」で迅速な対応を行う。

 外傷の原因となるのは交通事故や労災、自殺など。複数部位で外傷があると重症外傷と見なされる。同センターは高度急性期医療の充実を目的に救急救命センター内に整備された。さまざまな診療科を横断・集約した救急医療体制で、外傷死と外傷後遺障害を極力なくすことを目指す。

 ハイブリッド初療室は、救急搬送患者が初期診療を受ける初療室や処置室などが組み合わされている。患者を移動させずに初期診療とコンピューター断層撮影(CT)が行える「ハイブリッドCT室」、動脈塞栓(そくせん)術や開腹開胸処置など高度な処置も行える「ハイブリッド処置室」を1室ずつ設けた。高度集中治療ベッド8床も新設した。

 従来は、初療室や検査室、手術室などが別々に設けられており、患者の身体的負担などが大きかった。ハイブリッド化で搬送から治療開始までの時間が短縮されるため、患者の負担やスタッフの労力を軽減することが期待できる。

 同病院の救命救急センターの患者は年間約1200人で、うち重症外傷患者は約150人。外傷センターの整備で、受け入れ患者の増加を見込む。来年度には初療室とカテーテル室を組み合わせたハイブリッドカテーテル室を整備する予定。