営業を再開したFKDインターパーク店の店内。休業中のロフトの店舗はパネルで区切られていた=8日午後、宇都宮市インターパーク6丁目

 テナント従業員の新型コロナウイルスの感染が確認され、臨時休業していた宇都宮市インターパーク6丁目の大型商業施設FKDインターパーク店が8日、3日ぶりに通常営業を再開した。同店は「保健所から衛生面について問題ないと承認を得た。店を必要としてくれるお客さまもおり、営業再開を決断した」と説明している。ただ、感染者の勤務先の生活雑貨店「ロフト」を含む十数店のテナントなどが臨時休業しているほか、営業時間を短縮する店舗もあった。

 開店は通常通りの午前10時。普段の週末に比べ客の姿はまばらで、山口英樹(やまぐちひでき)店長(47)は「肌感覚で4割以上減っている」と話す。5日に従業員の感染が確認された2階のロフトは休業中で、店舗はパネルで仕切られた。

 夫婦で買い物に訪れた下野市、会社員女性(43)は「先週も来たので不安はない。消毒を徹底していると思う。ほしいものがあったので早めに開いてよかった」と話した。

 FKDインターパーク店は6日、宇都宮市保健所の指導で、ロフト店舗や通路、従業員用の食堂やエレベーターなど、感染した従業員が行動した範囲を消毒した。7日に行われた濃厚接触者3人のPCR検査結果が陰性だったことを受け、営業再開を決めた。同日夜は全館の出入り口や通路、エレベーターなど範囲を広げて消毒を行った。

 2月下旬、生鮮食料品売り場の従業員らのマスク着用などを盛り込んだガイドラインを作成していた。しかし店内での感染者確認を受け、店舗出入り口に除菌剤の噴霧器を設置するなどの対策を強化し、テナントにも周知した。

 新型コロナウイルス感染に伴う大型商業施設の休業は今回が県内初のケースで、ほかの商業施設も危機感を強めている。インターパーク店を運営する福田屋百貨店(宇都宮市)の公式ツイッターには「営業再開は早すぎる」といった批判の声も。山口店長は「ジレンマもある。お客さまや従業員の不安を取り除くため、リスクを少しでも低減させるよう対策に取り組むしかない」と話した。