渡辺元知事の自宅を訪れる弔問客=8日午後、宇都宮市操町

 7日夜に91歳で亡くなった元知事の渡辺文雄(わたなべふみお)氏は県政初の4期を実現。1984~2000年の16年にわたる任期中、首都圏農業や北関東自動車道整備などに取り組み、本県発展の礎を築いた。8日、訃報に接した関係者はその功績をたたえ、悼んだ。

 「心に大きな穴があいたよう」。同日午後、弔問に駆け付けた福田富一(ふくだとみかず)知事(66)は声を落とした。年2回は必ず自宅を訪ね、顔を合わせていたという。渡辺氏の手掛けた県政運営を「堅実で手堅い」と評し、自身も4期目を務める中で「手本だった」と明かした。

 渡辺氏の実績の「JR宇都宮線」の愛称実現などは、水産庁長官として日ソ漁業交渉をまとめた手腕をもって「着実にやり遂げたのだろう」と推し量り、「その成果は今につながっている」と敬意を表した。