従業員のマスク着用に理解を求める百貨店の掲示物。マスク姿の客も目立った=6日午後、宇都宮市宮園町

 県内2人目の新型コロナウイルス感染者は県内でも有数の大型商業施設で働く女性だったことが分かり、商業施設関係者からは危機感を訴える声が出ている。マスク着用など対策を改めて徹底する動きも強まっている。

 「人ごとでは済まない。新型コロナの問題に対する消費者の不安がいかに強いかを痛感した」

 宇都宮市陽東6丁目の大型商業施設「ベルモール」の担当者は危機感をあらわにする。5日夜の段階で県は、県内2例目の感染者が働いていた施設について「宇都宮市内の商業施設」と発表していたため、6日は早々から大量の問い合わせ対応に追われた。

 ベルモールでは、複数のパターンで感染者が確認されたケースを想定した対応のガイドライン作りを急いできた。「今回の問題を受け早急にテナントと情報共有し、万が一発生した場合には、施設一丸となって消費者の不安を解消する体制をつくりたい」と話す。

 新型コロナの影響で来客数が減少していることを受け、9日から専門店街は全館的に営業時間を午前11時~午後8時に短縮することも6日、決定した。

 東武宇都宮百貨店(宇都宮市)では2月下旬以降、従業員向けに手洗いなどの対策を随時求めている。マスク着用に関しては、部課長が毎朝着用を徹底させるよう、指示を強めた。担当者は「買い物を通じてお客さまに楽しんでもらうのが仕事。感染が起きないようできる限りのことをしていく」と気を引き締めた。

 佐野プレミアム・アウトレット(佐野市)の運営会社は、社員らにマスク着用や発熱など出社時の健康チェックを求めている。今後は「推移を見ながら、その都度必要な対策を講じる」(担当者)。那須ガーデンアウトレット(那須塩原市)も、マスク着用などを行う。両アウトレットは感染拡大防止などを目的に今月15日まで、営業時間を1時間短くする対策も取っている。

 自動車のディーラーでもマスク着用による接客が見られる。ネッツトヨタ栃木(宇都宮市)は客に理解を求める掲示をし、2月下旬から着用を義務付けた。担当者は「商談をはじめ点検の案内など会話が仕事」と着用の意義を説明した。