朝の学習を充実させた上河内中央小。手前は教員で後ろは採点するボランティア(提供写真)

 宇都宮市立上河内中央小は本年度、学力向上を目指し授業前の「朝の学習」に力を入れた。地域の人々が「朝学支援ボランティア」として週3日、教員に代わって1、2年のプリントを採点し、その間教員は児童の個別指導を行った。口川和伸(くちかわかずのぶ)校長(54)は「ボランティアに関わってもらうことで、朝の学習が充実した。児童に短い時間でも集中する学習習慣を身に付けさせたい」と話している。

 口川校長によると、同校は2017年度時点で4~6年の学力調査正答率が国や県の平均をやや下回っていた。さらに家庭学習の時間は児童によって差があり、学習の習慣化も課題になっていた。

 こうしたことから、まず授業の改善に取り組み、要点がまとまった分かりやすい板書などを教員間で共有した。さらに本年度は朝の学習を充実することにした。

 昨年5月、地域住民を対象にボランティアを募り7月から1、2年の学級に週3日配置した。教員は児童がプリントに取り組む姿を見て理解度などを把握、解き方を教えるなどきめ細かな指導ができるようになった。問題を解いた児童はボランティアへ答案用紙を持参し採点してもらい、間違った部分は教員に教えてもらうなどした。ボランティアは児童の習熟度について、外部に漏らさないなどの決まりがある。

 本年度は7~12月に20日間行い延べ49人が協力。協力した保護者の山口奈美(やまぐちなみ)さん(45)と葛西美江(かさいよしえ)さん(44)は「児童にとっては先生なので、緊張感を持ち誠実に接するよう心掛けた。『頑張ったね』など、前向きになる言葉を使った」と振り返る。

 口川校長は「朝の学習は15分間だが、積み重ねると大きな時間になる。ボランティアに活躍してもらうことで、教員は児童に目配りができ児童も集中して学習するようになった」と話し効果を実感している。