約5カ月ぶりに通行止めが解除された宇田川橋

 【大田原】台風19号で被災し通行止めとなっていた宇田川橋を含む市道ライスライン宇田川線の約400メートル区間が6日午後、約5カ月ぶりに開通した。同市道は市と那須塩原市を結ぶ主要な生活道路で、通行車両は大きく迂回(うかい)を余儀なくされていた。今月末開通の見込みだったが、半月ほど早まった。地元住民や利用する通勤者は「やっと元通り通行できる」と喜んだ。

 宇田川橋は、昨年10月12日未明に決壊した蛇尾川左岸堤防の約2キロ下流。田んぼを流れ下った濁流が橋下のコンクリート製通路に一気に流れ込み、盛り土部分が大きく削られた。

 市は浸食や崩壊が進むと橋が崩落する可能性があるとして、同13日夕から通行止めとした。削られた部分の土を盛り直し、表面をコンクリートブロックで固める復旧工事を進めてきた。

 この日は、朝から地元の業者が通行止めのバリケードや仮設電源の撤去作業を行った。市の職員が立ち会い、午後2時ごろ、コーン標識と「通行止め」の看板を片付けて開通した。

 通勤で利用する矢板市大槻、ゴルフ場フロント勤務堀江延年(ほりえのぶとし)さん(40)は「この5カ月は細い田んぼ道を遠回りし、普段より10分ほど時間がかかった。迂回路が分からず困っていたお客さんもいた。開通して良かった」と胸をなで下ろした。

 通行止め区間近くのガソリンスタンド「大野油店」従業員の大田原市若松町、奥田早苗(おくださなえ)さんは「客足が1割ほど少なかった。開通してひとまず安心です」。橋の下に水田を所有する宇田川、室井美枝(むろいみえ)さん(80)は「農機が通れるようになってありがたい」と話した。