カフェで勉強に励む受験生

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け図書館などの学習室の閉鎖が相次ぐ中、栃木県さくら市喜連川のカフェ「HAYAKIKAZE cafe」は4日から、大学受験生に勉強スペースを無料提供している。きっかけは、男子高校生からの「そちらで勉強させてくれませんか」という一本の電話。カフェを統括する石川美紀(いしかわみき)さんは「受験生のために、今できる最大限のサポートは何かと考えた」と話す。

 今回の勉強スペース提供は、古民家カフェの2階(12人利用可)を事前予約制で受験生に貸し出す仕組み。通常1時間単位で発生する場所貸し料金は、ドリンク1杯の注文で無料となるほか、食事の持ち込みも可能とした。

 カフェは住宅リフォームなどを手掛ける「はやき風」(高橋志典(たかはしゆきのり)社長)が運営する。地域密着型の社会貢献活動の一環で、2016年4月にオープンした。

 地元の高校3年の男子生徒(18)から電話があったのは、今月3日のこと。「利用している大手カフェや飲食店はコロナウイルス防止のため、勉強する人の入店拒否や制限が厳しくなってきた」と相談を受けたという。

 カフェ経営側は、勉強をする家の環境は人それぞれで、小さい兄弟がいて落ち着かないケースなど、さまざまな理由があると想像できるとし、「力になりたい」と快諾。マスクの着用や手洗い、うがいの徹底を求めるほか、消毒液の設置、定期的な換気などを条件に実施に踏み切った。

 利用している矢板東高3年小川心寿(おがわしんじ)さん(18)は「雰囲気の良い場所で集中できます。大変ありがたい」と最後の追い込みをかける。石川さんも「国公立も後期日程で受験もほぼ終盤。状況を知らなかったとはいえ、もう少し早く実施してあげられれば良かった」と話した。

 営業時間は午前10時(木曜11時)~午後6時(水、木曜5時)。日曜定休。(問)はやき風028・666・8233。