献血への協力などを呼び掛けるチラシを献血会場に掲示する県赤十字血液センター職員=4日午前、宇都宮市今宮4丁目

 新型コロナウイルス感染拡大による外出控えの影響で、献血協力者の急減が懸念されている。県赤十字血液センターによると、今月に入ってから県内の固定施設2カ所で確保できた血液量は計画の8割どまり。イベント自粛や休校措置に伴い、予定していた献血バスの巡回も少なくとも県内15カ所で中止になった。同センターは「血液の安定的な確保に協力をお願いしたい」と呼び掛けている。

 固定施設があるのは、宇都宮市大通り2丁目の献血ルームと同市今宮4丁目の同センター。両施設で不足分の血液は献血バスで補ったため、現状では計画通りに確保できている。

 だが、10~23日に宇都宮、大田原、鹿沼市などの8高校で予定していた移動献血は中止となった。民間企業も「在宅勤務で人が集まらない」「対応に追われている」といった理由で5社が中止。佐野市内での行事中止などもあり、献血バスの運行を変更せざるを得ない状況だ。

 代替会場として商業施設などに協力を求める方針だが、客足が心配され、不安は尽きない。

 輸血を必要とする患者は毎日、全国で約3千人いるとされる。製剤によっては採血から4~21日で使用期限となるため、県内では毎日約300人の協力者が必要という。

 同センターの渡辺進(わたなべすすむ)事業部長(55)は「急激な血液不足が懸念されるが、何とかして確保しないといけない。健康な人は献血会場に足を運んでほしい」と切実に訴える。

 献血会場では受け付け時の手指消毒や体温測定といった感染対策を講じているほか、献血者の集中を避けるため事前予約を勧めている。