栃木県の鹿沼市議会で佐藤信(さとうしん)市長を支持する会派の3代表が連名で5日、鰕原一男(えびはらかずお)市議(72)=5期、自民=に対する懲罰動議を増渕靖弘(ますぶちやすひろ)議長に提出した。

 3人は4日に行われた一般質問で鰕原議員が「いちご市・いちご市旗について質問中、ヒトラーとナチスドイツのシンボル『ハーケンクロイツ』の写真を掲げ、市長があたかも独裁者であるのごとく発言したことは、人権侵害とも言うべきものであり、極めて無礼な振る舞い、かつ議会の品位を欠く」とし「地方自治法132条に違反、懲罰を求める」としている。

 市議会事務局によると、市議会の懲罰動議提出は資料のある1995年以降初めて。

 この日は一般質問後、各派幹事会を開催、懲罰特別委員会を設置することを確認した。6日に議長発議で懲罰特別委員会の設置、委員(12人)を決める。処分の審議を経て定例会最終日までに採決する。懲罰は戒告、陳謝、出席停止、除名がある。

 佐藤市長も増渕議長に「市議会の品位の保持について」と題した要請文、鰕原議員に「本会議における一連の行為について」とした謝罪を要求する文書を手渡した。

 鰕原氏は下野新聞社の取材に「国旗、市旗に誇りを持っている。いちご市旗を一緒に掲揚することは心外だ。自分の信条に反する」と話した。